銀製湯沸
S-02 銀製湯沸 春日山(東山御物 写) 足利義政愛用と伝えられる蒔絵硯箱をモチーフにいたしました。蓋表面には秋草が生い茂り、三頭の鹿が月光に照らされ佇む風情を、裏面には葛屋にて鹿の声に耳を傾ける男の図が描かれています。 作家:喜多庄兵衛 |
葛屋の図
壬生忠岑の歌 |
S-03 銀製湯沸 秋冬山水図(雪舟 写) 京都の曼殊院に伝来した四季山水図4幅対のうちの2幅とされている作品を、銀瓶の両面にダイナミックに彫り込みました。両図の安定感のある構図や力強い筆致は、雪舟独特の作風を示しています。その線を実現するために太い線、細い線と彫りに変化をつけて彫金いたしました。 作家:喜多庄兵衛 |
秋景
冬景 |
S-04 銀製湯沸 富嶽三十六景(葛飾北斎 写) 『富嶽三十六景』は江戸時代後期の浮世絵師 葛飾北斎による富士山を描いた富士図の連作で す。正面に富嶽三十六景の一つ『凱風快晴』をモチーフに、且つ銀瓶全体には日本の国花桜を彫り込み金箔で華やかにしました。 作家:喜多庄兵衛 |
葛飾北斎の代表作
桜の花図 |
S-05 銀製湯沸 夏秋草図(酒井抱一) もともとは光琳筆の『風神雷神図』の裏面に描かれていましたが昭和49年(1974年)に表裏が分離され別々の屏風になっています。風神図の裏には野分に吹かれる秋草、雷神図法面にはにわか雨に濡れる秋草を表し金地と銀地、天上の神々と地上の草花と言った対比も大きな見どころで抱一の最高の一作といえます。草花の質感が出るよう、線にこだわった彫りが梨地に映えるよう意識して製作いたしました。 作家:喜多庄兵衛 |
秋草図
夏草図 |
S-06 銀製湯沸 松林図(長谷川等伯 写) 17世紀の絵師・長谷川等伯の代表作といえる屏風を原画としています。遠く、近く見える松の枝を墨の黒一色で表現したこの傑作を銀瓶の表に再現するために、彫りの深さと幅を微妙に変えています。職人の技が光る逸品となりました。 作家:喜多庄兵衛 |
右隻
左隻 |
S-07 銀製湯沸 雪松白梅図(呉春・応挙 写) 題材は円山応挙の最大の支援者の豪商三井家に伝わる六曲一双の屏風です。松は千年の齢を保つおめでたい樹木でそれを水墨で雄松と雌松を描き金泥をたくさん使い描かれています。枝葉からこぼれて朝日を浴びて輝く雪は金砂子で表現されてますがこの湯沸では金箔で表現してあります。 作家:喜多庄兵衛 |
裏面
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S-08 銀製湯沸 朝顔図(鈴木其一 写) 六曲一双の大きな作品で、金地屏風に描かれた朝顔の発色の鮮やかさ、全体の構図、細かいつるや花弁の描き方どれをとっても琳派の影響を強く感じます。緑の葉と青紫の朝顔の花からは、尾形光琳の代表作「燕子花図屏風」(根津美術館)の系譜を受け継ぐ作品といえます。 作家:喜多庄兵衛 |
裏面
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S-09 銀製湯沸 岩目地紋 作家:喜多庄兵衛 |
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S-10 銀製湯沸 蓮図 作家:喜多庄兵衛 |
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S-12 銀製湯沸 釜型霰(大) 作家:喜多庄兵衛 |
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S-13 銀製湯沸 釜型霰(極小) 作家:喜多庄兵衛 |
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