山形鉄器
【歴史ある鋳物産地】
山形鋳物の歴史は古く、いまから約900年前の康平年間(1060~)源頼義が奥州
平定の命を受けて山形地方に転戦の折、同行の鋳物師が砂と土質が鋳造に適して
いることを発見しこの地に留まったことが始まりといわれています。
その後,斯波兼頼(しばかねより)や最上義光ら歴代領主の庇護を受け,「銅町」
として有数の鋳物産地となりました。
奥州山形鋳物の伝統を受けつぐ鋳造工房は現在も山形に点在し,「乾燥型」という
山形独自の鋳造法で生産される茶釜は,安定した品質で多岐にわたる種類の茶釜が
製作されています。弊社が代理店を務める菊地政光氏の工房もそのひとつです。
【菊地政光氏工房について】
初代 釜師 菊地政光 昭和13年生まれ
茶釜師:高橋敬典氏(人間国宝 )の工房で修行
昭和48年独立,菊地政光工房を立ち上げる。
その後,数々の入選や受賞を重ね,平成3年には山形市技能功労賞を受賞。
平成5年に朝日新聞社賞を受賞。
国指定伝統工芸士
令和2年二代目政光氏が工房を継承
令和6年 工房閉鎖
【工房閉鎖についてのお知らせ】
菊地政光氏の工房は、令和6年6月をもちまして惜しまれながら閉鎖となりました。
弊社は,政光氏が工房を立ちあげた時から代理店として50年来茶釜全般をお取り扱い
させて頂き、作品を共につくってゆく姿勢で共に歩んでまいりました。
しかしながら力及ばず、市場の変化、設備の老朽化、職人の高齢化により継続が
困難となり、閉業となりましたことをここにお知らせいたします。
炉釜・風炉釜など、弊社の倉庫在庫分をもちまして、供給は順次停止といたします。
長年のご愛顧をありがとうございました。